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元自営業者の失敗談!!スナックと建設業を経験してみた!実際大変なの!?借金が残った後の末路!!

どうも。屋梨まぐろです。

 

 

今回は元自営業者として失敗した経験談を話したいと思います。

 

実際にこれから開業しようと思う方や、自分で何か会社を立ち上げたい!という方も最初は自営で個人として始める方もいると思います。

 

私の場合は約7年間の間、建設業の左官業という分野と、女性を扱うスナック(のちにBARに変更)をやっていました。

 

私は結局失敗して借金を背負ってしまったのですが、もしこの記事を見てくださっている方がいるならば、なるべく失敗はしてほしくないという気持ちからこの記事を書かせてもらっています。

 

成功者の良い意見ではないので何の足しにもならないと思いますが、反面教師としてでもお役に立てば幸いだと思っています。

 

 

※主観的な記事になってしまうので申し訳ありません。

 

目次 

 

建設業(左官業)での失敗談

 

私が建設業を始めたきっかけは、元々若いころからこの「左官」という分野で職人として働いていたことから始まりました。

 

職人として約8年間やってきて、自分で「社長」になって人を雇って儲けたい、という安易な考えでした。

 

もと居た会社から下請けとして仕事をもらう所から始めました。

 

道具や機材、現場に行くための社用車などは、職人時代から少しずつ買い集めていたので不自由はしなかったのですが、何にまず大変だったかというと「お金」でした。

 

貯めておいたお金あったのですが、職人や従業員に支払うお金も足りなくなる時もあれば、経費もかかる。

 

そして、仕事した分は決まった日に全額入ってくるわけではありませんでした。

 

というのも、多少業界がまだ不景気が残っている時代で、入金が遅れたり、何回かに分けてもらうということがよくありました。

 

これは私がもと居た会社だけではなく、新しく紹介してもらったりした会社からも時々ありました。

 

 

ここがまず私が今思う一つの失敗で、やはり「お金」に関してはしっかりしないといけなかったんですよね。

 

お世話になっているから…

お客様である会社も大変だから…

とかそんなことは思ってしまってもお金はきっちりしないといけないんだと思います。

 

そして年数を重ねる内に顔も広くなっていくもので、自然と仕事も増えてきます。

 

そうなると、私の顔見知りの会社などには「安請け合い」をしてしまったりして、これも自分の懐を苦しめることになっていきます。

 

自営業をする人たちにとって「資金繰り」は必然的なことだと思うのですが、借金をすれば当然ながら利息は付きます。

 

その利息は当然ながら理由はどうであれ、「自分」が払わなくてはいけません。

 

借金をすることは何も悪いことではないし、むしろ、何かを始めるに当たって最初にきちんと計画を立てて借金をすることの方が多いと思います。

 

私の場合何がいけなかったかというと、計画的な借金ではなく、「無計画」な借金だったという所です。

 

上手にやっていける方はいいのでしょうが、私は性格に大きな欠点があり、「断り切れない」という自分を持っています。

 

そして「だらしない」一面を持っています。

 

両方兼ね備えてしまっていることで、何でも「どうにかなる」、と思ってしまい、どんどん自分が苦しむことになっていきました。

 

 

まずは何事も「準備」すること。

 

きちんと「計画」を立てること

 

 

当たり前のことなのでしょうが、少しでもこの「資金繰り」が大変になっていくと、自分の仕事もままならなくなり、業績が悪化していくことに繋がっていくこともあります。(私の場合そうでした)

 

どのみち資金繰りをしなくてはならない時も来るかもしれませんが、少しでも準備や計画を立てての資金繰りと、無計画でその場しのぎの資金繰りとでは全然違うと思います。

 

 

後、もう一つ失敗だったというか難しいことだったと思うのが、自分は「職人」であり、経営という部分が素人だったということです。

 

職人として一人前の仕事ができても、経営としての仕事ができなかったら成り立たないという所でした。

 

それは単純に「お金」という部分もですが、労災や社会保険などの福利厚生の部分や税金の関係、そして自分が人を雇うという部分もでした。

 

どれをとっても難しく、特に中卒で一般知識も少ない私はなかなか手こずりました。

 

職人といっても私のような職種もあれば、料理人の方や手工芸の方など様々だと思います。

 

私が言うのも何ですが、少しでも知識を持って、この点に関してもきちんと準備しておくことをお勧めします。

 

仕事が忙しくなってきたり、それこそ資金繰りなどに追われ始めると、この「知識」や「準備」がとても必要になってくるし活きてくると思います。

 

専門的なことは専門の方に頼んだらいいと思いますので、一般的なことだけでも最低限学んでいたらいいんじゃないかと思います。

 

 

スナック(後にBARに変更)を経営してみての失敗談

 

私が経営をしていたスナックは、女性スタッフがいて、カラオケを歌ったり一緒に談笑したりするような、どこにでもあるスナックでした。

 

開業は建設業を始めて約半年が過ぎたころでした。

 

建設業と同時に経営をしていくことになるのですが、なぜ二足のわらじを履いたかというと、これにも理由がありました。(自業自得の理由なのですが…)

 

 

いつも飲んでいる友人とたまたま地元にある小さなスナックに足を運び、そしてこのスナックの経営者が後輩にあたる知人であり、経営が上手くいかないと相談を受けたのが始まりでした。

 

私は相談を受けると、何とかしようと返事をして、助言をしたり女性スタッフを紹介したりいろいろしていたのですが、もうどうしようもない状態であり、その後輩と共同経営をしようという話になりました。

 

前述にも書いた通り「断り切れない」という性格の私は、共同経営をすることにしたのですが、ある日突然後輩はいなくなりました。

 

話も進んでしまっていて、賃貸のお店だったので、大家さんにも話をした後で後に引けなくなり、急ピッチで準備して営業許可証をとり店を開けれるようにしたのですが、そんなに初めから上手くいくわけありません。

 

最初の1~2か月は閑古鳥が鳴く状態でした。

 

ですが何とかしようと女性スタッフを集め、たまたま運よく新しく入ってくれた子たちが器量の良い子ばかりで、店は何とか成り立つようになり、一時は店に入り切れないくらい大盛況するようになりました。

 

 

そしてここでも私の失敗談になるのですが、実はお金を建設業とスナックときちんと管理していませんでした。

 

数字的には管理していても、現実のお金としてどちらにも行き来させていたので、もともと資金繰りに追われていた私は、もっと苦しくなって行きました。

 

スナックの利益を建設業の支払いに充て、今度は建設業の入金があるとスナックの支払いに充て、何が何のお金か分からなくなっていきました。

 

 

そしてもう一つ失敗だったと思うのは「立地」という部分でした。

 

もともとは小さな温泉街で、それなりにはお客さんがいたようなのですが、私が経営していた時は温泉街はさびれてしまい、飲食店も何もありません。

 

いいかげんな私は「どうにかなる」と思いやっていたのですが、もちろんどうにかなりません。

 

飲食店も同じと思うのですが、やはり立地は大事なのだと思いました。

 

居抜きで大したお金もかからずできた部分では良かったのですが、のちのち本当に苦労しました。

 

一度店を閉めてその後BARにするのですが、よく「お客さんいっぱい来てたのに何で辞めたの?」とか聞かれていたんですが、いっぱい来るのは週末や何か行事があるときなどで、普段の通常営業の時にはなかなかお客さんって来なかったんですよね。

 

正月開けての2月や3月とかは本当に大変でした。

 

やっぱり通常営業の平日なんかもある程度採算が取れるようにしないと、週末にいくら利益を上げれても最終的には厳しいんですよね。

 

見込み利益が取れない営業形態は駄目だなと思いました。

 

特に私の地元は人口が多い地域ではなく、過疎化が進んでいっているような地域だったので特に思いました。

 

BARになってからも思ったのですが、どんなにお客様に楽しいお店ができても、ある程度の人口の多さや便利さ、特に私の場合はお酒を飲むお店でしたので、やはり交通の便なども考えて便利な場所が良いと思います。

 

一度お店を借りてしまうとそこで費用がかかってしまい、別のお店に移転するにしても新たな物件に掛かる費用の他、退去費用なども掛かってしまうので、余計なお金が掛かってしまいます。

 

良い店だとお客様は来るので、私のお店が良くなかったと言われたらそれまでですが、妥協するくらいなら少しお金がかかっても良い立地で少しでも人が集まりやすい場所にお店は構えた方がいいと思います。

 

そのためにも、きちんと「準備」「計画」は大事だと思います。

 

 

そもそも私のように無計画に始める人はいないと思うのですが…。

 

 

 

今もし自分がアドバイスするなら

 

  • 建設業

 

正直、建設業に関してはあまり分かりません。

 

特にその仕事をやっていたから始めただけで、特にその仕事が好きだった訳でもなく、儲けたいという考えだっただけで、もう二度とやろうとは思っていないからです。

 

ただ一つだけ言えるならば、物を建てるプロフェッショナルの集団ですから、自信を持ってやっていけたらいいのじゃないかと思います。

 

仕事なんて何でもですが、建設業の仕事も誰でもできません。

 

まずは経験が必要になってきます。

 

手に職ですから、物凄く大変だと思います。

 

 

そして特にこれからは保険関係が厳しくなってくると思います。

 

私はもともと会社に所属していたといっても建前だけで、「一人親方」という部類でいましたから、正式な社員ではありませんでした。

 

確定申告などの部分も教えてもらっていなくて毎年大変でした。

 

建設業は、小さな会社や独立したばかりだと孫請けや曾孫受けと、下請けでも3次請け4次請けなどになってくることもあると思いますので、賃金だけでなくこの制度という部分も大変になってくると思います。

 

偏見などでなく私自身もそうだったからなのですが、中卒の方や社会の制度があまり分からない人たちもいると思いますので、その方たちのためにもしっかりと教えてあげれたらいいなと思います。

 

 

  • スナック

 

私のお店はスナックとBARだったので、飲食店をする方にはあまり役立つことになるか分かりませんが、これから先何かお店を開業したいという方がいるならば、ちょっと立ち寄ったお店や通りがかりのお店などを気にして見てみるといいと思います。

 

私は失敗をしてからしか気付けなかったですが、気にしなくてもお店の内装やメニューなどのポップ、スタッフの対応やトイレや外観、立地などいろんな所を見てしまいます。

 

ただ食事をしに行った友人や知人は「変なところ見てるね」という人もたくさんいますが、細かい人だなって思われても見てみて下さい。

 

私は感銘を受けたり、逆にここが嫌だったな、って思うことはスマホにメモを取ったりしています。

 

別にまたこれから何かお店をしようとは今の段階では考えていないのですが、何かに役立つかもしれないと思って書き留めています。

 

お店の方針を決めたり、後の方向転換だったり、日々の営業だけでも役立つところがたくさん落ちていると思います。

 

意外と自分でお店をやっていくと、自分のお店って外からの目で見ることが難しくなってきたりするので参考になればと思います。

 

 

まとめ(ストレスについて) 

 

私は結果失敗して借金だけ残りました。

 

最初にも書きましたが、私のようにならないように、主観的な記事で申し訳ありませんが少しでも役に立てたらと思っています。

 

私は当時本当にきつくて、こんなこと言ってはいけませんが、自殺も本気で考えることもありました。

 

未来が見えなくなることの辛さは半端じゃないです。

 

私のようにならない人が一人でも増えたらいいなって思います。

 

 

最後に、これから開業される方で人を雇われる方もいると思います。

 

人を雇って仕事を教えたり仕事をしてもらう時って、自分が思っている以上にストレスを抱えるんですよね。

 

部下を抱えたことある方もいると思いますけど、その時とは違うストレスを抱えることになります。

 

今までは会社という組織の中で、自分も仕事をしながら給料をもらい、部下にも仕事を教えたりさせたりですけど、今度は自分が給料を払う立場に変わります。

 

そして従業員やバイトの人って自分の給料を稼ぎに来てるんですよね。

 

会社の経営を考えて仕事に来ている人っていないんです。

 

中には会社のことを考えてくれる従業員もいると思います。

 

でも、自分が思う会社に対しての重みとは違うんです。

 

私も未熟者でよくイライラしてました。

 

ですが、人生の先輩から助言を頂き、少しずつですが考えが変わってきました。

 

 

 

「自分は自分一人であり、他人は自分ではない。同じ考え、能力を求めてはいけない。」

 

 

当たり前のようですが、なかなか難しいことだと思っています。

 

従業員として働いている今でも思いますから。

 

 

「何でこうしないんだろう?何で出来ないんだろう?」

 

 

でも、態度には出しません。

 

そうする内に、そう思えるようになってきました。

 

このことは別に人を雇わなくても普段の生活の中でも当てはまることなのだと思います。

 

人間ができていない私にとってこの言葉は今でも大事にしています。

 

もし普段の生活や仕事の場面などでも使える所があったら使ってみて下さい。

 

 

 

それでは皆様の幸運を祈っております。